映画『舟を編む』の試写会に行ってきました。
まだ公開前なので内容について詳しくは書きませんが
感想を少しだけ(※とても個人的な見解です)
原作は三浦しをん『舟を編む』、2012年の本屋大賞など
何かと話題の作品なので、すでに読まれている方も多いでしょうか。
三浦しをんさんは個人的に好きな作家のひとりで
「三浦しをんのお仕事小説にはずれなし!!」という持論があります。
『舟を編む』は辞書作りに奮闘する編集者の成長・葛藤と周囲の人々を描いていて
出版・本に携わるお仕事をしている人や興味のある人、言葉を扱う人には
特に面白く読むことのできる1冊だと思います。
最近では、わからない言葉があると辞書をひくよりも
PCで検索してしまうことが多い私ですが、
読後「やっぱり手元に辞書を置いておこう・・・」と素直に思ったものです。
とかく原作に思い入れがあると、自分のイメージが先に出来上がってしまい
映画化には好意的にはなれないもの。
とことん忠実に映画化するのか、原作とは違う切り口で楽しませてくれるのか・・・
どちらかでないと、原作を読んでいるからこそ素直に楽しめないこともあります。
今回の映画は、どうだったかというと・・・
私だったら「このエピソードははずせない!!」 と思ったくだりが、
かなり削除されていて、 正直、初見では残念な気持ちのほうが優先でした。
辞書編纂と人間模様、どちらかにスポットを当ててくれたほうが
消化不良にならなかったかな~と思ってみたり。
でも、気を取り直して2回目の観たら、少し感想が変わりました。
小説と比べて読むのではなく、足りない部分は自分で補足して観れば
楽しめるんだなと思いついて実践してみたら、これが大当たり!
消化不良感は解消されました。
・・・と、好き放題に辛口で語っていますが、映画の中で実際に
「大渡海」を見た時は、感動して思わず泣いてしまいました(^^;
原作で読んで、自分で想像していた「大渡海」が画面の中で
実際に具現化して見たときに、気持ちが盛り上がってしまったようです。
これは、絶対に最初に原作を読んでいたからだと思います。
ですから、この映画を観る際の私のおすすめは「観る前に読む」です。
読んでから観たほうが、映画をより楽しめるのかなと思います。
映画は4月13日から公開です。
皆さんはどんな感想をもたれるでしょうか~
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