学校図書館の司書たちと
定例で開いている読書会で
七瀬晶(ひかる)の「こころ」を取り上げた。
角川書店で刊行している銀のさじシリーズの1冊であるこの本は
(S.E)ソーシャルエンジニアとして働いている異色の作家が書いている。
転校生の昭島こころは人の心がわかってしまうという能力を持ち
両親の研究所でテレパスを要請するために生まれてきたという秘密を抱えていた。
転校生のこころに関心を寄せる絆はそのことで事件に巻き込まれていく―
S.E的な要素をもったストーリー仕立てで興味を持てるが
結末に納得がいかない部分もあり
読書対象をしっかりと設定して書いてほしいという意見が出た。
銀のさじシリーズのラインナップがY.Aを対象にしてはいるものの
中・高校生にどれだけ読まれているかが気になるところである。
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