第3回フラワーアレンジメント教室は「ピーターラビットのおはなし」をテーマにした
アレンジメントを教わります。
アレンジメントを教えていただく前に
まずは今回のテーマの本についてのおさらいです。
『ピーターラビットのおはなし』をはじめとした
ビアトリクス・ポターのおはなしは世界中で有名ですね。
最近ではキャラクターとして、あまりにも有名になったためか
おはなしの方はご存じない方もいらっしゃるようです。
かわいいだけではなく、ちょっぴりシニカルで
とっても現実的なポターの作品の魅力が伝わったでしょうか?
その後、今回のアレンジメントのポイントなどを
るみ先生が説明してくれました。
今回は「ピーターラビットの畑とビアトリクス・ポターの色づかい」がテーマ。
★お話の舞台である湖水地方の自然や庭を感じられるアレンジ
グリーンを使うアレンジはるみ先生が得意とするアレンジの一つですね。
グリーンの比率が多いとナチュラルな感じがします。
★畑のイメージから野菜をアレンジの中に
面白いのは野菜を使うということ。野菜を使うといっても、
お花が主役のアレンジなので野菜が目立ちすぎないように気をつけます。
★ポターの色づかいを表現する
ここが私にはとても興味深いところだったのですが、
先生によるとポターのイラストでは草花の色味が実際のものとは
だいぶ違うようではっきりした色を避けて描いているのではとのこと。
本来の色味にひとひねりふたひねりして
色味をぼやかしているような感じがするそうです。
(・・・何十回と読んできた絵本ですが、
お花の色にまでこだわって見るという視点は私にはなかったので
「さすが専門家の視点!」ととても興味深く感じました。)
今回、使うお花もはっきりぱっきりした色味のお花ではなく、
優しい色合いのものを組み合わせてぼわっとした色味になっています。
全体のアレンジはバーティカルという
緩やかな二等辺三角形の形。
楕円の半分のような丸みを帯びた二等辺三角形
にすることでナチュラルな印象になるそうです。
まずは、土台となるかごの半分にオアシスを入れ、
残り半分のスペースに野菜とグリーンをあしらいました。
野菜はサラダ菜、カイワレ、にんじん、ブロッコリーなど。
そこにユーカリ、ローズマリー、ラベンダー、
ディル、タイム、ピンクペッパーなどなどで思い思いの畑を作ります。
ピーターラビットのお庭をイメージして
ちいさなバケツか小鳥のモチーフのどちらかを選んで
バランスを見て、畑にあしらうのもポイント!
それからオアシスに葉物やつぼみなどでを挿して全体の形を作ります。
今回使ったお花はバラ(サントワマミー)、
チューリップ(アンジェリケ)、スイートピー、ラナンキュラスです。
どれも微妙なピンクの色味で、はかなくて美しい。
ポイントとなるバラ以外は3本づつまとめて、
三角形に入れるというグルーピングをいう技法を使います。
このとき、3本の長さをそれぞれに変え、向きも変えるとよりナチュラルに。
グリーンとお花をバランスよく入れていって完成です。
春の花は柔らかくてさし直しが難しいので、
慎重に挿していかなくてはいけないことに注意してください。
全体的に華やかなのに、野菜も入って
個性的でより自然な雰囲気のアレンジメントができました。
参加してくださった方々のアレンジがこちらです。
野菜とお花のバランスや、花の高さや位置で随分と印象が変わります。
店内が一気に春らしくなりました!
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