ムーミン展に行ってきました

ムーミン展に行ってきました～

 

2014年4月16日－5月6日の間、

松屋銀座で開催していたムーミン展に行ってきました。

 

北欧好きなので、これは絶対に行かなくてはいけないイベント。

フィンランドのタンペレ市立博物館・ムーミン谷博物館から

ムーミン童話の挿絵原画を中心にスケッチや習作など

日本初公開作品約150点を含む約200点のオリジナル原画が見れるという事で

否が応でも高まる期待。

会場限定のグッズの多さにもソワソワ・・・結局、会期中３回も訪れてしまいました！

モノクロでも、彩色しても・・・トーベ・ヤンソンの確かな筆力にはため息。

ちょっとしたスケッチひとつをとっても配置もぬけ感も絶妙。

 

小説の挿絵として描かれているため、原画は小さいものがほとんど。

サイズは小さいのに、みっちりとした黒の密度に奥行きを感じます。

時折、黒の部分が闇に見えたのは私だけではないはず・・・

 

どこかに厳しさ、寂寥感が漂い、突き放したユーモアが感じられるのが

北欧の作家ならではだと思いました。

時には厳しい自然と輝かしく喜びに満ちた夏の対比も北欧的です。

 

また、トーベ・ヤンソン自身の生活が垣間見れるコーナーもありました。

彼女の生き方自体がとてもドラマチック。

作家としても女性としても魅力的な人物ですよね。

生誕１００年の今年は、関連書籍が沢山出ますから

この機会に改めて彼女のことを知りたいなという気持ちが高まっています。

ここでは、来日した折のサインや、

ホテルの紙に書いた貴重な落書きなども見ることができました。

 

展示会場の最後には撮影可能なコーナーが。

ムーミン谷のジオラマやら、ムーミンの歴史やら・・・

ここはここで魅力的な場所。

特に連休中は人・人・人・・・撮影どころではありませんでしたので

平日に撮影できたものをこちらでは紹介しておきます。

 

最後の難関（私には）はグッズ売り場。

ただでさえ多方面に展開しているムーミングッズですが

今回は会場限定のものもどっさりあるということで恐ろしいことになっていました。

 

お財布が許せば欲しいものはどっさりありましたが、

会場限定のものから厳選して厳選して買うものを決定・・・

（しかも、行くたびに欲しいものが増えるという不思議）

みなさん、かごに山ほど入れてレジに列んでいらして

「ムーミンすごいなぁ～」とここでも思いました。

 

（ちなみに平日でもグッズを買うには多少の列びましたが

連休中は多少なんてものではなく長蛇の列・・・

入場するのと同じかそれ以上に時間がかかりそうでしたので

この日は購入をあきらめました・・・）

とにかくムーミンの人気の高さに感心させられた展覧会でした。

こんなに知名度のあるムーミンですが、原作を読んでいる方は本当に少数派。

アニメで好きな人、キャラクターで好きな人が大半だと思います。

展覧会会場内でも「ムーミンってこんなに暗いんだっけ？」とか

「なんかこわいんだけど・・・」と困惑している人を何人か目撃しました。

これを機会に、原作に興味を持ってもらえたら原作ファンとしては嬉しいな。

 

実際、明るく楽しいお話ではないので、私もシリーズ全巻を

熟読しているわけではなく、つぶさに思い出せるのは特に印象的だった何冊か。

なので、今回の展覧会で新たな発見がいくつもありました。

 

特にムーミンは登場人物が多いのでそれぞれに語りたいエピソードも沢山。

このムーミン展は３回とも同行者が違っていたので、

それぞれのムーミン観があり・・・それを聴くのがとても楽しかったです。

同じ本を読んでいても、感じかた、印象に残っている場面など

それぞれに少しずつ違っていて、

それがその人の価値観だったり個性だったりするので

好きな本の話は本当に楽しいです（＾＾）

 

今回もそれぞれの感想があったものの、私を含め全員が一致していたのは

「やっぱりムーミンはこわい！でも好き！！」ということでした。

 

東京での開催は終わってしまいましたが、このムーミン展は

これから全国を巡回するそうですので、機会があればぜひ～

（回し者ではありませんが）

公式サイトで盛岡会場の様子を見ましたが

東京会場とは一味違った展示で、こちらも素敵な雰囲気でした！

 

展覧会には行けないけれど、「ちょっとムーミン読みたくなっちゃった」という方は

ぜひ、ちいさいおうちにいらしてください！