目の保養~♪バレエ・リュス展へ!

国立新美術館で開催中の
「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」

へ行ってきました。

 

バレエ・リュスというのはロシア・バレエ団のこと。
1909年にパリでデビューした伝説のバレエ団です。
多くのダンサー、振付師、作曲家を輩出し、
また当時の芸術家たち

(マティス、ピカソ、コクトーなど!!)

をも巻き込み
バレエを「総合芸術」として

当時の人々に知らしめたのだとか・・・


そんなすごいバレエ団のコスチュームコレクションを
実際に観れるというのでウキウキして出かけてきました。

 

 

バレエの魅力のひとつにはに、コスチュームの美しさがありますね。
特にクラシックバレエはチュチュを筆頭に

普段の生活ではまず着る機会のない衣装が多いですし
踊りの内容はよくわからなくても、

色とりどりの衣装を見ているだけで気持ちが弾みます。

会場に入ると・・・・ずらりと並んだ衣装に圧倒されました。
今でも、ちっとも古くさく感じないデザイン、色合い、シルエット。
また今では考えられないほどの手作業の細やかさ。
今ではプリント技術が上がっていますし、

軽い素材もいくらでもあると思うのですが
100年前の衣装ともなると、プリントではなく手書きですし、
刺繍にしても本物のベルベットに本物のビーズやボタンを縫い付ける・・・と言った具合で、とても踊りやすそうには見えません。

「この衣装で踊っていたの?!」と目を疑うようなオートクチュールのような衣装が次々と・・・


実際に、デザインに凝りすぎてダンサーから踊りにくすぎる!と

クレームのあがった衣装や
(その後、衣装についての誓約書ができたとか・・・)、
こだわりすぎてしまい興行収入に見合わずに、

何度かしか着用されず
すぐにコレクションとなってしまった衣装などもあるようです。

・・・「うんうん、そうだろうな~」と思わず納得してしまいました。

 

またこの展示は大きなフロアに年代ごと、

演目ごとに衣装を展示してあり
バレエの内容、作品がつくられた背景などが丁寧に解説してあり、
どんなバレエだったのかを想像するのにとても有効!でした。

バレエをやっている方やバレエ好きの方々はもちろんですが、


バレエをかじったことのある人やデザイン関係の方、
私のように実際のバレエよりもバレエまわりのもの

(物語、映画、漫画など)に興味のある人など・・・
色々な人が興味を持ってみることのできる展示ではないでしょうか。

大満足の展示でした。

 

あ~楽しかった!!

私自身は全くバレエの素地はなく、

本格的なバレエ公演に行ったことはないのですが
バレエを題材にした物語や映画、漫画などに、なぜかとっても惹かれます。
バレエの世界ならではの雰囲気が、

なんだかとっても素敵でドラマがあるような気がして
子どものころからのほのかな憧れが、

ずっと続いて現在に至る・・・のかなと思います。
最近はバレエを習っている子も多いので、

バレエの出てくるお話を好きになってもらえたら嬉しいな。

私が特におすすめしたいのは・・・

 

物語でいうと
『バレエ・ダンサー』(偕成社※現在、品切れ中みたいでショック・・・)は、

時々読み返したくなる大好きな作品ですし


『大きくなったら』(すぐ書房 ※現在絶版です。

本当に素敵な作品なのでとっても残念です)も

手あかがつくほど読みました。


『ひとりっ子エレンと親友』(学習研究社※こちらも現在品切れみたい・・・)も

バレエ教室の場面が特に好きだったなぁ・・・

 

どれも、すぐに買えない本ばっかりで残念。

復刊、重版、心から待ってます。

 

絵本だと
『バレエのすきなアンジェリーナ』(大日本絵画)はシリーズでお気に入りでした。
(※今は『アンジェリーナはバレリーナ』というタイトルで

講談社から出版されています。)


『ぶたのモモコはバレリーナ』(小峰書店)も『ダンスをならう』(岩崎書店)も好きだったなぁ。
今、気がつきましたがこの2作は出てくるのが

スラリとしたバレエ体系の子ではなく
ぷくぷくの子だという共通点が・・・

幼い頃の私が自然にシンパシーを感じたのでしょうか(ふふふ)

 

この他にも漫画や映画にも、まだまだ魅力的な作品がたくさん。
あんなに素晴らしい衣装に囲まれた後なので
この機会に、読み返したり見返したりしたら、

新たな発見や想像の広がりが期待できそう!
秋の読書のお楽しみが増えました~