東京国際キルトフェスティバル

今年も東京ドームで行われている

東京国際キルトフェスティバルへ

行ってきました。

ここのところ続けて、児童文学関係のキルトの展示をしているため

ここ数年、毎回楽しみにしているイベントのひとつです。

今年の特別企画の展示は

『キルトでつづる大草原の小さな家』。

日本のキルト作家が

大草原の小さな家をイメージしたキルトで

お話の世界を表現するほかに

ローラ・インガルス・ワイルダー博物館からの貴重な品々が展示されていました。




キルトで表現された大草原の世界。

馬車、お家の中、オルソンさんのお店、大草原までがキルトで作ってあって圧巻でした。


・・・本を読むと決して裕福というわけではなかったインガルス一家が

こんなに素敵なキルトに囲まれていたのかはわかりませんが、

ドラマで観た『大草原の小さな家』の雰囲気が広がります。


これを手掛けたのは3人のキルト作家の方とのことですが

何年かかって、こんなに大きな作品を仕上げたのでしょうか・・・

考えただけでくらくらしてしまいます。

ローラ・インガルス・ワイルダー博物館からの展示には

実際に、ローラがつくったという

刺繍の小物やレース編みなどもありました。

 どれも保存状態がとても良いことに感心しました。


ガース・ウィリアムズの原画らしきものもあり、大興奮。

(・・・でも、本当に原画だとしたらあんなに無防備に

飾っていても良かったのかしら??)


©農場の少年
©農場の少年

原画(?)は『農場の少年』(福音館書店)

のものでした。


・・・ちなみに『農場の少年』は、後にローラと結婚する

アルマンゾの少年時代を描いた作品です。

大草原シリーズの中では番外編のような位置づけですが

食いしん坊的には、絶対にはずすことができない1冊。

つつましやかやインガルス一家に比べ

アルマンゾ家の豊かな食卓ときたら・・・!!

もちろんシリーズで読むのがおすすめですが、

独立で読んでも十分に楽しめます。


特別展示のほかにも、日本キルト対象の受賞作、

『スイーツ』がテーマのパートナーシップキルトなどなど・・・

毎年のことながら、その作品の量に圧倒されます。


展示の他にもついつい買い物をしてしまう

手芸用品のブースもたっくさん出店していて、

うっかりしていると、あっという間に時間がたってしまいます。


また、会場内の混雑っぷりときたら・・・

「こんなにキルトに興味がある人がいるのか?!」と驚くくらい、

次から次へとドーム内に人が増えていきます。

当然、ご自身でキルトをつくられる方が多いので

作品へのまなざしも熱く、熱気にあてられてしまい

最後は何だかぐったりしてドームを後にしました。


手作りが当たり前だったローラの時代、手作りが特別になってきた現在。

それでも変わらずに手仕事を楽しむ人がいるという事は

頼もしく、嬉しいことだなあと思いました。