先日まで開催していた
銀座教文館での『ファンタジーを描く 佐竹美保のダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界展』へ
行ってきました。
佐竹美保さんの描いた
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の
表紙や挿絵100点以上が見ることのできる、贅沢な展覧会でした。
佐竹美保さんと言えば、児童文学好きでは
そのイラストを見たことのない人はいないんじゃないかなってくらい
ファンタジー作品に数多くの挿絵を描いている画家さんです。
一時期は出版されるファンタジー作品の表紙が
「これも佐竹さんだ!」「え!これも佐竹さん!」状態だったこともあるくらい。
あれもこれも、みーんな佐竹さんの挿絵なんですよ!
それほど沢山のイラストを手掛けていらっしゃる佐竹さんですが
やっぱりダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品のイラストが
特別印象的ではないでしょうか。
世界中で翻訳されているダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品ですが
ジョーンズさん自身が
「世界中の挿絵画家の中で、彼女(佐竹さん)の絵がいちばん好き」
とおっしゃっているそうなので、これはすごいことですよね。
それぞれの作品の前には、その本のあらすじ、
それを描いていた時の佐竹さんのコメントが書かれていました。
このコメントが貴重&面白い!
なかなか、見ることのできない製作の裏側を
少し見せてもらえたような気がしました。
原画の他にも、佐竹さんの作業机を再現したコーナーには
筆や書きかけのスケッチ、絵を描くときの参考資料などが展示してあり
製作過程、作品のできていく過程をのぞき見できます。
編集者とのやり取りをメモしたポストイットなどもあってリアル!
私が観に行った日は偶然にも佐竹さんがいらしている日で
しげしげと作業机を見ていた私たちに、ささっとと近づいていらして
「ケシゴムシがいるのわかる?」と話しかけて下さいました。
なるほど、ケシゴムに針金などで手足がついたオブジェが
机の色々なところにかくれんぼしていました。カワイイ!
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品は
日本で出版されているだけでも、かなりの数があります。
私も何冊かは読みましたが、前作読むほどのファンではなく
読んだことのない作品も沢山あります。
でも、今回この原画展で挿絵や本の紹介を読んでいたら
新たに読みたい作品、改めて読みたい作品が増えました。
もちろん佐竹さんのお仕事にも興味が増しました。
次はどんな本で佐竹さんのイラストに出会えるのか、楽しみです。
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