2020年度、2月の読書会が18日に行われた。
テキストは『リスタート』
記憶を亡くした13歳の少年チェースの物語。
まずはレポーターが作者や訳者のプロフィールを紹介。次に記憶喪失が起こる脳の働きについて入念に調べたものを発表してくれ、短期記憶障害と長期記憶喪失の違いなどが知ることができた。
その後、参加者がそれぞれ感想を述べあった。
〇面白かった、主人公がどうなっていくのかドキドキしながら読んだ
〇クライマックスのところで涙した
〇話がうまい。エンターテインメント的な物語だと思った
など…が好意的な意見。
〇心の動きの描写が甘い
〇父親の子育てに疑問
〇主人公が13才なのに周囲に持ち上げられすぎと感じてうまくはまれなかった
〇展開が早くて人間描写が浅い。
〇朝鮮戦争の描き方に疑問を抱いた
…という意見もあった。
私はYA世代に向けての自分探しの物語として
優れていると感じた。
いろんな意見が交わされたということは
それだけ読者にインパクトを与えたということ。
この日の読書会は大いに盛り上がった。
『リスタート』
ゴードン・コーマン/作
千葉茂樹/訳
あすなろ書房